清掃係の日常④

右肘が痛む。肋骨にひびがはいったようだ。

 

葉書は彼女からのものだった。結婚しましたとだけ書かれていた。

 

日づけは書かれていない。

 

地面に涎のようなものが垂れた。俺は部屋を出て

 

フロント室にいるチーフマネージャーに休暇を申し出た。

 

「却下」

 

壁を殴りたい衝動を抑え、部屋にもどる

 

日付変更線はまだ移動していない。

 

(続く)