清掃係の日常④

右肘が痛む。肋骨にひびがはいったようだ。 葉書は彼女からのものだった。結婚しましたとだけ書かれていた。 日づけは書かれていない。 地面に涎のようなものが垂れた。俺は部屋を出て フロント室にいるチーフマネージャーに休暇を申し出た。 「却下」 壁を…

清掃係の日常③

第1章 はたらけ単細胞 清掃中に昔恋人が残していった写真をベッドから見つけた しばらく見つめてからモップに手を戻す。 どういうことなのだろうか。洗剤は半分以上残っている トイレに除光液が3分の1残っていて、俺は便器につっぷして 吐いた。(続く)

清掃係の日常② 一昨日は客と言い争いになった ―なんか飯に変なの入ってるんじゃが・・・ ―申し訳ありませんお客様、当店ではそのような苦情は取り扱っておりません とか言ったら胸ぐらをつかみかかられた。 ネクタイ代を請求しようかと思ったが堪え ー申し訳…

清掃係の日常① 昨日は客が残していった化粧用品のなかに爪と思われる肉片を発見 クレーム処理に時間がかかりデポジット請求されて逆ギレ 最悪の一日だった 憂鬱な日はコーンフレークを食べてストレス解消 彼女からの手紙は「〇〇だよドンマイ!」で終わって…